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「心を込めた建築を贈ります」は本当か?代表・吉田丈彦の仕事観と、これから一緒に挑戦したい人の話

オフィスリノベーション , 事業承継 , 古民家再生 , 地域工務店 , 顧客志向

2026.05.12

「心を込めた建築」を貫く理由──笑顔へのこだわりの原点

「お客様の笑顔を見たい」。吉田はそう言い切りますが、その裏には少年期の原体験があります。大工だった父の現場に連れていかれ、引き渡しのときにお客様が本気で喜ぶ姿を何度も見てきたそうです。「図面の線が、暮らしや仕事の未来につながっていく」感覚が身体に染みつきました。
単に建物をつくるのではなく、その人の人生に長く関わる「舞台」を預かっているという意識が強いほど、妥協はできない。だからこそ、小さな営繕でも打ち合わせに時間をかけ、完成後も顔を出す。「一緒に夢を語って、一緒に形にする」こと自体が、吉武工務店の仕事だと考えています。

多額の負債と父との確執を、どう乗り越えたのか

二代目として会社を継いだとき、待っていたのは順風満帆なバトンではなく、多額の負債でした。しかも創業者である父との価値観の違いから、現場でぶつかる日々。「この会社を続ける意味はあるのか」と自問したといいます。
転機になったのは、金融機関との腹を割った交渉と、赤字案件の徹底洗い出し。「守りたいのは、父のプライドではなく、お客様との信頼だ」と腹をくくり、採算の合わない受注をやめ、自社施工・自社大工の強みに絞りました。痛みを伴う決断の連続でしたが、「ここで逃げたら大工の血に嘘をつく」と踏みとどまり、少しずつ黒字を積み上げていったのです。

「2番手ではなく1番手」だった、オフィスと古民家の事例

吉武工務店が「1番手」で価値を出した象徴が、自社オフィスと御杖村の古民家再生です。
どちらも、まず自分たちが本気で遊び心を込めてつくり込み、「これがいい」と言えるモデルをつくったことがスタートでした。
自社オフィスは、事務所というより「働くリビング」。木の質感とオレンジ色の光で、打ち合わせも雑談も生まれやすい空間に。ここを見たお客様から「こんなオフィスにしたい」と相談が増えました。
御杖村の古民家は、企業保養所であり、モデルハウスであり、セミナールーム。「採算だけ見れば1割。でも、会社の顔になる挑戦」と位置づけ、関係人口や地域とのつながりを生む「場」として機能しています。

「生涯、チャレンジャー」と息子へのバトンリレー

座右の銘は「生涯、チャレンジャー」。その言葉の通り、吉田は事業を「完成させる」より「進化させ続ける」ことを自分の役割だと考えています。一方で、将来は息子への事業承継も見据え、「きれいなバトン」を渡したいと話します。
具体的には、本体事業は安定して黒字を出し続けられる体制に整え、古民家事業は自らのライフワークとして独立させていく構想です。「息子には、僕の真似ではなく、彼なりの“1番手”を見つけてほしい。そのために、選べる土台を用意するのが自分の責任」と語ります。チャレンジを次世代につなげること自体が、最大の挑戦だと捉えているのです。

入社後3年で一緒に挑戦したいことと、求めるマインド

吉田が一緒に挑戦したいのは、「空間づくりで地域をおもしろくする人」。入社後3年でイメージしているのは、次のような姿です。
・1年目:現場と先輩に密着し、木造と施工管理の「基礎体力」をつける
・2年目:小さな案件の担当を任され、お客様との打ち合わせから完工までを体験
・3年目:オフィスリノベや空き家活用など、企画段階から関わるプロジェクトをリード
求めるのは、スキルより「素直さ」と「自分の頭で考えるクセ」。指示待ちではなく、「こうしたらもっと良くなるのでは?」と提案できる人。失敗しても言い訳せず、学びに変えられる人と、一緒に新しい事例をつくりたいと話します。

面接でぜひぶつけてほしい質問と、事前チェックリスト

吉田は「きれいな質問より、本気の悩みをぶつけてほしい」と言います。例えば、こんな問いを歓迎しています。
・御杖村の古民家事業を、この先10年でどう進化させたいですか?
・これまでの一番大きな失敗と、そこから何を変えましたか?
・息子さんへの承継で、会社はどう変わると思いますか?
選考前には、次の点を自分に問いかけておくと会話が深まります。
・どんな空間づくりにワクワクするか
・「お客様の笑顔」のために、自分は何を犠牲にできるか
・3年後、どのフィールドで「1番手」になりたいか
これらを整理してから会うことで、単なる会社説明ではなく、「これから一緒に何をつくるか」を対等に語り合える時間になるはずです。