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職人も企画も両方いる。9名規模の工務店で広がるロールモデルと成長ステップを徹底解剖

オフィスリノベーション , 中小工務店 , 古民家再生 , 多能工化 , 大工のキャリアパス

2026.06.19

9名規模の工務店だから見える「役割の広がり方」

東大阪市に本社を置く吉武工務店は、従業員9名という少数精鋭体制で、建築施工から不動産、古民家体験施設の運営まで手がけています。特徴は、役割を細かく分業しすぎず、「現場大工」「施工管理」「営業・設計」「バックオフィス・広報」が互いの領域に一歩踏み込む働き方をしていることです。規模が小さいぶん、一人の裁量が大きく、職人でありながら企画・提案に関わる、バックオフィスでありながら現場理解を深めるなど、多面的な成長がしやすい環境になっています。

自社大工棟梁を中心とした現場大工・施工管理のキャリア

吉武工務店の核となるのが、自社大工棟梁を中心にした現場力です。若手はまず棟梁に付き、木材の扱い方や納まり、現場での段取りをOJTで徹底的に学びます。同時に、施工管理の基本として、安全管理、工程表の読み方、職人さんや協力会社とのコミュニケーションも経験。現場大工からスタートしても、数年で「小さな現場の段取り~お引き渡し」まで見るミニ施工管理へと守備範囲が自然と広がり、技術とマネジメントの両輪でキャリアを描けるのが特徴です。

オフィスリノベ・古民家再生で伸びる企画・提案力

吉武工務店が強みとするオフィスリノベーションや古民家再生は、「つくる」だけでなく「どう使うか」を一緒に考える仕事です。自社オフィスや奈良・御杖村の古民家体験施設「Yoshitake村御杖」は、そのまま生きたモデルハウス兼ショールーム。若手も打合せに同席し、働く場・くつろぐ場をどうデザインするか、プラン提案の現場を間近で学びます。図面作成や簡単なパースづくりを任されながら、ヒアリング内容を空間に翻訳する力を少しずつ身につけていくステップです。

未経験入社3年目・5年目のモデルキャリア

たとえば未経験入社のケースでは、1~2年目は現場補助と基本作業を中心に、工具の扱い・養生・片付けなど「現場を回す基礎」を体得。3年目には、小規模改修の現場を先輩のフォロー付きで任され、職人さんの手配や簡単な見積・工程調整も経験します。5年目になると、オフィスの一部リノベや古民家の部分改修などで、施主へのヒアリングから提案、現場管理までを一気通貫で担当することも。プレーヤーとミニマネージャーを行き来しながら、得意分野を磨けるのが中小工務店ならではの成長ステップです。

営業・設計、バックオフィス・広報のロールモデル

営業・設計系のポジションは、「売る」より「一緒に考える」スタイルが中心です。オフィスや店舗の課題を聞き出し、動線・収納・採光などを踏まえてプランを組み立てる力が求められます。一方、バックオフィス・広報は、見積・契約・経理などの事務に加え、WebやSNSでの情報発信、古民家体験施設の企画・運営にも関わります。少人数のため、事務職であっても現場見学や撮影に同行し、施工事例を「伝わる言葉と写真」に落とし込む役割を担うことが多いのが特徴です。

職場見学でチェックすべきポイントと事前準備

工務店志望者が職場見学で見るべきは、設備よりも「人と現場の空気」です。具体的には、
・大工や職人同士の声かけが丁寧か
・事務所が図面や資料で「生きている」雰囲気か
・代表や先輩が仕事の失敗談も含めて率直に話してくれるか
といった点が目安になります。事前準備としては、木造住宅や古民家の本を読む、街中のオフィスや店舗の内装を観察してメモを取る、簡単なスケッチで「好きな空間」を描いてみるなど、空間を見る目と好奇心を鍛えておくと、見学時の質問の質も大きく変わってきます。