大量生産より「自分たちが本当に良いと思える家具」を
カナタ製作所のオリジナルブランド「SWITCH」は、流行のデザインや低価格帯を追いかけるのではなく、「自分たちが本当に作りたい/欲しいと思える家具」を基準にものづくりを行っています。大量生産を前提にしたヒット商品づくりよりも、感性の合うお客様に長く選ばれることを重視。売れ筋とは言いがたいニッチな商品であっても、「信じられるものを実直につくる」姿勢を崩しません。結果として、爆発的な知名度よりも、「知っている人がちゃんと選んでくれるブランド」であることを大切にしています。
児島デニムと無垢材、素材に“手間ひま”をかける理由
SWITCHのソファやチェアには、児島デニム、オイルレザー、倉敷帆布といった味わい深い生地や、ホワイトオーク材・ウォールナット材などの無垢材が使われます。節やひび、木目のムラといった素材の個性をあえて残し、あたたかみのある表情に仕上げるのが特徴です。スピードや効率だけを求めるなら、ここまで素材にこだわる必要はありません。それでも妥協しないのは、「毎日触れる家具だからこそ、質感と経年変化まで楽しんでほしい」という職人たちの想いがあるからです。
受注生産と自社一貫製造が生む、細やかなカスタム対応
SWITCHの家具づくりは基本的に受注生産。張地の選択だけでなく、ソファの左右で座り心地を変える、チェアにキャスターを付ける、手描きのイラストを形にするなど、細かなオーダーにも柔軟に応えています。その背景には、外注に頼らず多くの工程を自社で完結させる体制があります。工場には多様な素材と設備が揃い、「材料がたくさんある環境でものづくりをしながら、どう売るかまで考える」カルチャーが根付いています。作り手と売り手の間を行き来しながら、顧客と一緒にプロダクトを育てていくスタイルです。
SNSとイベントで、「感性の合うお客様」とだけつながる
知名度を一気に上げるテレビCMや大量広告ではなく、SWITCHが重視しているのはSNSやイベントでの地道な発信です。製作途中の風景や、職人の手元、使い込まれた家具の“その後”など、ブランドの素顔が伝わるコンテンツを中心に届けています。展示会やポップアップイベントでは、お客様と直接会話しながら、座り心地や素材の質感を体験してもらうことに注力。広く浅くではなく、「きちんと共感してくれる人と深くつながる」ことを狙ったコミュニケーションです。
「有名な会社=正解?」知名度より大事にしたい3つの軸
就活や転職で会社を選ぶとき、「どれだけ知られているか」だけで判断すると、本当に自分に合う環境を見落としがちです。チェックしておきたいのは、次の3つの軸です。
・何を大切にしてものづくり(サービス)をしているか
・その価値観が、実際のプロダクトや働き方に現れているか
・10年後・20年後に向けたビジョンが、腹落ちするかどうか
SWITCHのように、あえて大量生産や低価格競争に乗らない選択も、「自分たちの信じる価値」を守るための戦略と言えます。
面接で「本気度」とカルチャーを見抜く質問リスト
企業のスタンスを確かめるには、面接での質問が有効です。例えば、
・最近つくった(リリースした)製品の中で、特に思い入れのあるものとその理由は?
・売れ筋ではないけれど、あえて続けている商品やサービスはありますか?
・SNSやイベントを通じて、どんな人に届いてほしいと考えていますか?
・今、組織として一番課題だと感じていることは?
こうした問いに、良いところだけでなく弱みや葛藤まで含めて答えてくれるかどうかは、その会社がどれだけ“等身大”で向き合ってくれるかを判断するヒントになります。