カナタ製作所とSWITCHが貫く「実直なものづくり」とは
昭和2年の創業から約100年。カナタ製作所は籐家具から始まり、現在はオリジナル家具ブランド「SWITCH」を展開しています。大量生産・低価格帯とは距離を置き、「自分たちが本当に良いと思える家具」だけを作る姿勢が一貫した特徴です。児島デニムや倉敷帆布、オイルレザー、ホワイトオークやウォールナットなど、素材を厳選し、節やひび割れも“個性”として生かす設計。受注生産と自社一貫製造により、品質と独自性を守りながら、感性の合うお客様に届くブランドづくりを進めています。
企画〜図面〜試作〜商品化:作り手発信の開発プロセス
商品開発は社長・専務の「こんなものを作りたい」というアイデアから動き出します。企画の意図を共有しながら、社内で図面を起こし、サンプル制作と細かな調整を繰り返して商品化していくスタイルです。例えば、ソファの構造を一から見直し、座り心地や生地の表情、木部のラインを何度も試作して検証します。外部のデザイナー・設計士と協働することもあり、メーカーだけでは生まれない視点を取り入れながら、最終的な形はあくまで自分たちで責任を持つのが特徴です。
自社一貫製造とカスタム対応:印象的なプロジェクト事例
カナタ製作所がほぼ全工程を自社で行う理由は、「実現したい細部」に妥協しないためです。その強みは、受注生産とカスタム対応に現れます。代表的な事例として、左右で硬さの違うソファクッションを求めるお客様のオーダーに対応し、座り心地を個別設計したケースがあります。また、顧客の手描きイラストをもとにチェアを形にしたプロジェクトもありました。図面起こしから張り加工、仕上げまで一貫して携われるからこそ、既成品では届かない要望に応えられます。
カルチャーと評価:求められるのは「実直さ」とチームワーク
評価の軸は、派手な成果よりも「実直にやり切る姿勢」とチームで仕事を進めるスタンスにあります。
- 時間のかかる作業でも手を抜かない
- 失敗から学び、改善を続ける
- 職種を越えて連携し、現場の声を聞ける
といった点が重視されます。
組織の整理整頓やルール整備はまだ発展途上で、その分「仕組みづくり」にも関われます。伝統工芸のような特殊技能より、コツコツ継続できるかどうかが活躍の分かれ目になる環境です。
キャリアパス:作り手と売り手、両方の視点で広がる成長機会
カナタ製作所でのキャリアは、単なる「家具職人」にとどまりません。製造・張り・木工などの技能を磨きつつ、デザイン提案や新商品の企画、販売戦略に関わる機会もあります。SNS運用やイベント出展での発信、直営店での接客など、若手がブランドの顔として動く場面も増えています。材料や工程を理解したうえで、「どう売るか・どう伝えるか」までをセットで考える人ほど、任される領域が広がりやすいのが特徴です。
ブランド発信への関わり方:SNS・イベントで前面に出る若手たち
知名度向上は会社としての重要テーマであり、SNSや展示会、ポップアップイベントへの出展を積極的に行っています。そこでは、若手メンバーが撮影・文章作成・投稿管理を担うケースも多く、現場目線の発信が歓迎されます。イベントでは、製造スタッフがブースに立ち、素材や構造の説明をすることも。作り手自身がストーリーを語ることで、ブランドへの理解と共感が深まります。ものづくりとコミュニケーションの両方が好きな人にとって、腕を試せるフィールドです。
応募前チェック3項目と面接でのアピール・ポートフォリオのコツ
応募前に、次の3点を自己確認するとミスマッチを減らせます。
- 流行より「長く使える良いもの」を選ぶ感覚があるか
- 地道な作業や試行錯誤を楽しめるか
- 作るだけでなく、人に伝えることにも興味があるか
面接では、アルバイト・部活動・制作経験などから「コツコツ続けたこと」「チームでやり遂げたこと」を具体的に話すと伝わりやすくなります。
ポートフォリオは完成品の写真だけでなく、ラフスケッチや試作の過程、失敗と改善のプロセスもセットで見せると、「実直さ」と成長のポテンシャルをより強くアピールできます。