3つの職種、それぞれの役割とスタンス
SWITCHの家具づくりには、大きく「デザイナー(企画)」「工場の職人」「直営店スタッフ」の3職種が関わります。
デザイナーは「こんな家具があったら暮らしが楽しくなる」という発想から企画・図面化し、試作を重ねて方向性を固めます。
職人は、選び抜いた木材・生地と向き合い、一点ずつ手づくりで形にしていく存在。
直営店スタッフは、完成した家具の魅力や背景をお客様に伝え、時にはカスタムの相談を受けながら「暮らしに届く姿」まで伴走します。
同じブランドの一員でも、視点と関わるタイミングが大きく異なるのが特徴です。
企画デザイナーのリアル:自由さと責任のバランス
社内デザイナーの起点は「自分たちが本当に欲しいと思える家具」。流行よりも、自分たちの感性とSWITCHらしさを優先します。
一方で、図面がそのまま作れるとは限らず、工場とのやりとりを通じて構造やサイズを何度も調整します。
やりがいは、完成した製品を店頭で見たり、SNSで反応をもらえた瞬間。「売れ筋を当てる」より、「信じているものを形にし続ける」粘り強さが求められます。
向いているのは、手を動かしながら考えるのが好きで、試行錯誤を楽しめるタイプです。
職人のリアル:素材と向き合い、長く使える一脚をつくる
工場の職人は、ホワイトオークやウォールナットの節・ひび割れすら「個性」ととらえ、活かしながら加工します。
スピードよりも、座り心地や強度、仕上がりの美しさを優先。微妙な面取りや張りぐあいなど、図面には載りきらない部分を感覚で仕上げます。
しんどさは、同じ作業を積み重ねつつも一脚ごとに状態が違うため、集中力が必要なこと。
向いているのは、コツコツ型で「手を動かして覚える」ことに喜びを感じる人。メンテナンスや修理対応を通じて、何年も前の自分の仕事と再会できるのも魅力です。
直営店スタッフのリアル:つくり手とお客様の通訳役
直営店スタッフは、家具の説明だけでなく、「どんな暮らしがしたいか」を一緒にイメージするところから始めます。
受注生産&カスタム対応が多いため、サイズ変更や張地選び、キャスター追加など、要望を聞き取りつつ、できる/できないを丁寧に整理します。
工場・デザイナーとの連携も多く、「この仕様は可能か」「新しい使い方の提案になりそうだ」といった情報を日々フィードバック。
コミュニケーション力はもちろん、「自分でもこの家具が好きだと言えること」が何よりの武器になります。
プロジェクト事例で見る、3職種の連携フロー
例えば「リビングとワーク両方に使えるソファ」を開発したケース。
デザイナーがコンセプトとラフ図面を作成し、職人と一緒に座り心地や構造を検証。試作を何度か重ねたのち、直営店でお客様にモニター的に座ってもらい、声を集めます。
「右側だけ硬めにしたい」「デスク高さに合わせたい」といった要望は、販売スタッフ経由で工場へ。
その結果、生産しやすく、かつカスタム幅の広い仕様にブラッシュアップされていきます。
企画→試作→店頭→フィードバック→改良、という循環を3職種が一体で回しているのが特徴です。
それぞれに向いているタイプ診断のチェックポイント
ざっくり自分に近いものをイメージしてみてください。
・企画デザイナー向き:
– ノートやスケッチにアイデアを書きためるのが好き
– 正解がないテーマで試行錯誤するのが苦にならない
・職人向き:
– 手を動かす作業に没頭して時間を忘れがち
-失敗しても原因を探り、やり直すことに前向きになれる
・直営店スタッフ向き:
– 人の話を聞き、整理して提案するのが得意
– 好きなものを自分の言葉でプレゼンするのが楽しい
今からできる「この職種を目指す3つの行動」
どの職種にも共通するのは、「家具や暮らしへの関心を深めること」です。加えて職種別にできる行動は次の通りです。
・企画デザイナー:
– 気になった家具のスケッチと寸法メモを習慣にする
– 展示会やショップで「なぜこうなっているか」を観察する
・職人:
– 木工やDIYで道具に触れ、基礎的な作業を体験してみる
– メンテナンス記事や動画で構造を学ぶ
・直営店スタッフ:
– 好きなブランドのコンセプトやストーリーを調べて言語化してみる
– 接客アルバイトや販売経験で、お客様との対話に慣れておく