ある日ぽろっと出た「こんなのあったら面白くない?」
SWITCHの新商品づくりは、会議室ではなく現場の雑談から始まることが少なくありません。例えばとあるソファは、社長の「リビングとワークをゆるく行き来できるソファ、あったら面白くない?」の一言から動き出しました。専務がすぐに「だったら片側だけ少し固くして、簡易デスクをくっつけたら?」とアイデアを重ね、デザイナーがホワイトボードにラフを描く。ここで歓迎されるのは、「それ無理です」ではなく「それを実現するなら、こういう条件が要ります」と一歩前に出る発言です。
アイデア出しミーティングで歓迎される“言い方”
ラフなアイデアを形にするために、小さなミーティングが開かれます。ここでは役職よりも「具体性」が重視されます。若手の提案でも、次のような視点が入っていると採用されやすくなります。
- どんなシーンで使われるか(在宅ワーク・家族時間など)
- どの素材ならSWITCHらしさを出せるか
- SNSでどんな写真が撮れそうか
実際、入社2年目のメンバーが「児島デニムのポケットを側面に付けましょう」と提案し、そのまま製品に採用された例もあります。
図面・試作と、職人からの「リアルなツッコミ」
方向性が固まると、デザイナーが図面を起こし、工場で試作が始まります。ここで主役になるのが職人です。「この角度だと長く座ったときに腰が痛くなる」「この厚みならホワイトオークがいい」など、図面にはないリアルなツッコミが次々に出ます。ときには「それをやるなら、もう5mm脚を高くしてほしい」と逆提案も。職人とデザイナーが図面の前で鉛筆を持ち合いながら修正していくプロセスが、SWITCHらしい“実直なアップデート”の場になっています。
SNSでのテスト発信と「数字の見方」
試作ができると、すぐに撮影してSNSでお披露目することも多くあります。ここでマーケ担当が見るのは「いいねの数」だけではありません。
- どの角度の写真に反応が集まったか
- 素材やサイズに関する質問が多いか
- 他の投稿と比べた保存数・シェア数
「在宅ワーク系のハッシュタグで保存数が伸びているので、デスクとの相性をもっと押し出しましょう」など、数字を使った提案が歓迎されます。マーケの視点が、次の改良ポイントを具体化していきます。
展示会での“生の反応”と職人×マーケのぶつかり方
展示会は、チーム戦の山場です。来場者の前で実際に座ってもらうと、「もう少し柔らかいほうが好き」「この節の感じがいいね」など、オンラインでは見えない声が集まります。ここで職人とマーケが「座り心地を変えるとSWITCHらしさが薄れる」「でも、ターゲット層はもう少しソフトさを求めている」と意見がぶつかることも。そのときは、どちらが正しいかではなく「どのラインなら自分たちも欲しいと思えるか」を基準にすり合わせます。原点に立ち返ることで、チーム全員が納得できる落としどころを探っていきます。
製品化後も続くアップデートと、若手が活躍しやすいポイント
製品化して終わり、ではありません。納品後のメンテナンス依頼や、張り替え時の声も次の改善アイデアになります。「テレワーク用に片側だけもっと固くしてほしい」「キャスターを付けたい」といった別注の経験が、次のシリーズ企画に生かされていきます。若手が活躍しやすいのは、こうした現場の声を拾い、
- 「こういう問い合わせが増えている」という事実
- 「それに応えるとこんな価値になる」という仮説
のセットで提案できる人。作る+考える仕事だからこそ、自分の言葉で企画や発信に関われるのが、SWITCHで働くおもしろさです。