「家具は好き。でも職人だけが仕事じゃない」
家具ブランドで働く=木工職人・張り職人、というイメージは強いかもしれません。ですが、SWITCH(スウィッチ)のようなブランドは、企画・設計・EC運営・SNS発信・イベント運営など、さまざまな“裏方仕事”がチームとなって動いています。
ここでは、ひとつのソファが生まれる流れを追いながら、「どのタイミングで、どんな職種が関わるのか」をざっくりイメージできるように整理してみます。
ケーススタディ:SWITCHでソファができるまで
1. アイデアを形にする「商品企画・デザイン」
- 社長・専務や企画担当が「こんなソファがあったら面白い」という発想を出す
- ターゲット・価格帯・使うシーン(家・オフィス・カフェなど)を整理
- 外部デザイナーと組んでアイデアを広げることも
ここでは「自分が欲しいと思えるか」「暮らしをどう変えられるか」といった感性が大切。必ずしもデザイン科出身である必要はなく、スケッチや参考画像をまとめる力も強みになります。
2. 図面に落とし込む「設計・試作」
- サイズ、構造、使う木材・生地を具体的な図面にする
- 工場の職人と相談しながら、強度や座り心地を検証
- 試作品を社内で使ってみて、微調整を重ねる
CADなどの設計スキルがあればプラスですが、最初はアシスタントとして採寸や図面整理から入るケースもあります。
3.ものづくりの現場「木工・張り・仕上げ」
- 木工職人がホワイトオーク材やウォールナット材を加工
- 節やひび割れなど、素材の個性をあえて残すかどうかを判断
- 張り職人が児島デニム、オイルレザー、倉敷帆布などを張り込む
手間と時間を惜しまない、まさに“実直なものづくり”の世界です。ここに憧れはあるけど自信がない人は、検品・梱包・出荷サポートなどから現場に関わる道もあります。
4. お客様に届ける「EC運営・SNS・イベント」
完成しただけでは家具は売れません。ここで活躍するのが“裏方のマーケ系”の仕事です。
- EC運営:商品ページ作成、在庫管理、問い合わせ対応、レビュー分析
- SNS発信:Instagramでのスタイリング写真投稿、制作風景の動画、ストーリーズ更新
- イベント企画:ポップアップ出店、展示会でのブースづくり、ワークショップ企画
写真撮影が得意、文章を書くのが好き、イベントが好き…。そんな「好き」がそのまま仕事に変わりやすい領域です。
5.使い続けてもらう「アフターメンテナンス・顧客対応」
- 張り替え・修理の相談受付
- どのパーツ交換が必要かを職人とすり合わせ
- オンラインショップや直営店での接客
SWITCHが特に大切にしているのが、この「安心・安全をいつまでも」支える役割。接客経験やコミュニケーション力が活きるポジションです。
未経験から入りやすい“入口”の例
- ECサイトの商品登録・画像加工のサポート
- SNS用の写真・動画撮影のアシスタント
- イベント出店時の設営・受付・接客補助
- 工場での検品・梱包・出荷のサポート
まず「職人になる」よりも、「ものづくりのそばで動く仕事」から入るイメージを持つと、ハードルがぐっと下がります。
面接でアピールしやすい“ポートフォリオ”例
- 自分の部屋のレイアウト変更を記録した写真+コメント
- 趣味で作った棚・小物・DIY家具の写真と制作メモ
- 個人で運用しているInstagram(投稿テーマ・伸びた投稿の分析メモ付き)
- 好きな家具ブランドのリサーチ資料(世界観・強み・自分ならどう紹介するか)
「このスキルが完璧です」よりも、「家具や暮らしへの興味を、ここまで形にしてきました」と見せられると、ものづくり×マーケの仕事との相性を伝えやすくなります。
今日からできるアクションチェックリスト
- 好きな家具ブランドを3つピックアップして、世界観を言語化してみる
- 自分の部屋を撮影し、「ビフォー・アフター」でインテリアを整えてみる
- Instagramで「#家具好き」「#インテリア好き」などをフォローし、投稿の見せ方を研究する
- 近くの家具ショップや展示会、イベントに足を運び、接客や売り場づくりを観察する
- 簡単なDIYや小物づくりに挑戦し、工程を写真付きで記録しておく
「職人になれる自信がない」から諦める必要はありません。ものづくりの現場と、お客様をつなぐ“裏方仕事”は、思っている以上にたくさんの入り口が用意されています。小さな一歩でも、動き始めた人から、家具ブランドの世界はぐっと近づいてきます。