家具職人の仕事をざっくり一言でいうと?
家具職人は、「図面と素材」からソファや椅子を形にする仕事です。工場で同じ作業だけを繰り返すというより、・木を切る・削る・生地やレザーを裁断・縫製する・ウレタンを組み合わせて座り心地を調整する・組み立て・塗装・最終チェックを行うといった複数の工程を、日によって受け持ちます。SWITCHでは受注生産が基本なので、「今日はこのソファを2台」「このチェアを特注仕様で」など、オーダーに合わせて段取りを組むのが特徴です。
出社〜朝の準備:図面確認と素材チェック(9:00〜10:00)
出社したらまず、その日に担当する製品の図面や指示書を確認します。サイズ、仕様、特注内容(キャスター追加、座面の硬さ変更など)を読み込み、頭の中で組み立てをイメージします。続いて、木材やウレタン、児島デニム・オイルレザー・倉敷帆布などの生地をピックアップ。節やひび割れの出方、デニムの色味などを見ながら、「どの部位にどの素材を使うか」を決めていきます。ここでの判断が、仕上がりの表情を大きく左右します。
午前:木部の加工とフレームづくり(10:00〜12:00)
午前中は、ソファや椅子の骨格となるフレーム作りが中心です。ホワイトオークやウォールナットの材をカットし、穴あけ・面取り・組み立てを行います。SWITCHでは、節やひびを完全には隠さず、「安全を確保しつつ、味として活かす」のが基本方針。・強度に問題がないか・触ったときに引っかかりがないかを確認しながら、必要な部分だけを削り、あえて残した表情がデザインになるように仕上げます。こうした判断には、観察力と慎重さが求められます。
午後前半:座り心地をつくるウレタン・張りの作業(13:00〜15:00)
昼休憩後は、座面・背もたれのクッション作業に入ることが多いです。ウレタンをカットし、硬さや厚みを組み合わせながら、図面や社内基準に合わせた座り心地をつくっていきます。SWITCHでは、左右で硬さを変える、腰当たりを少しだけ柔らかくするなど、細かな調整を行うこともあります。・同じ製品でも個体差を出しすぎない・でも、お客様のオーダーにはきちんと応えるこのバランス感覚が大切です。張りの作業では、シワが出ないようテンションをかけつつ、デニムや帆布の風合いを損なわないよう気を配ります。
午後後半:仕上げ・検品と「向いている人」の特徴(15:00〜17:30)
夕方にかけては、組み立てた家具の細部チェックと仕上げを行います。脚のガタつき、塗装ムラ、糸のほつれ、座り心地などを一つずつ確認。必要があればその場で微調整します。この時間に活きるのは、・小さな違和感に気づける観察力・「まあいいか」と妥協しない性格・コツコツ作業を最後までやり切る集中力といった気質です。逆に、「毎分状況が変わる仕事が好き」「細かい確認は苦手」というタイプだと、少しストレスを感じるかもしれません。
どんな性格が活きる?家具職人に向いている人
SWITCHの現場を見ていると、次のような人が長く楽しそうに働いています。・手を動かしている時間が好き・几帳面だけど、木の節など「不揃いの美しさ」も好き・地味な練習を続けられる・「これをもっと良くできないか」と考えるのが習慣また、デザインや写真、SNSが好きな人は、「つくるだけでなく、どう伝えるか」まで考えることで活躍の場が広がります。伝統工芸のような特殊技能よりも、実直さと継続力が重視される環境です。
応募前にできる「簡単DIYトレーニング」
ものづくり未経験でも、日常の中で感覚を鍛えることはできます。例えば、・ホームセンターの木材で小さな棚やスツールを作ってみる・六角レンチやドライバーだけで、家具を一から組み立ててみる・紙や布で、同じサイズのものを正確に何個も切る練習をする・お気に入りの椅子に座り、「座面の硬さ」「背中の当たり方」を言葉で説明してみるといった練習は、現場で役立つ「手の感覚」と「観察力」を磨くのに有効です。完成度よりも、「丁寧に仕上げる」意識を持って取り組むことが大切です。