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仕事のこと

“実直なものづくり”って何してるの?SWITCHの職人1日密着と、キャリアパスのほんとの話

ものづくりの現場 , 家具職人の仕事 , 木工と張り込み , 未経験からの技術習得 , 椅子ソファ製作

2026.06.04

AM8:15 出社。木と生地に「今日もよろしく」とあいさつする

SWITCHの一日は、工房いっぱいに並んだ木材と生地のチェックから始まります。
ホワイトオーク材やウォールナット材の節やひびを前に、「この表情をどう活かすか」を職人同士で相談。
棚には児島デニム、オイルレザー、倉敷帆布がずらり。触り心地を確かめながら、その日の生産スケジュールと、カスタムオーダーの内容を確認します。
「今日は座り心地を左右で変えるソファあるよ」「キャスター付きチェアもね」と、図面と注文票を囲んで5〜10分のミーティング。ここで一日の段取りが決まり、手も頭も一気に“ものづくりモード”へ切り替わります。

AM9:00 図面づくりと加工。ミリ単位で「座り心地」を設計する

午前中は図面づくりと木部の加工がメインです。
専務が描いたアイデアスケッチをもとに、CADで正式な図面に落とし込み、試作用の寸法を決めていきます。
工場フロアでは、カット・削り・組み立てまでを自社で一貫して担当。大量生産工場のような流れ作業ではなく、一人が複数工程を理解しながら進めるのが特徴です。
「ここ1ミリ変えるだけで、座ったときの印象が変わるよ」と先輩が教えつつ、未経験メンバーもノギスや治具の使い方を覚えていきます。

PM1:00 張り込みの現場へ。失敗談から見える“実直さ”

午後は椅子やソファの「張り込み」工程へ。
児島デニムのステッチ位置、オイルレザーのシワの入り方、帆布のテンション…。数センチのズレが表情を左右するため、「ピン」と張りながらも、どこか余白を残すバランス感覚が問われます。
新人時代、「シワを消そうとしすぎて、却って不自然になった」失敗談はよくある話。
そのたびに先輩職人が、「素材の個性を消さないのがSWITCHらしさ」とやり直しに付き合います。スピードよりも、納得できる仕上がりを優先する空気が工房全体に流れています。

PM3:30 検品・撮影・発送準備。つくって終わりにしない仕事

組み上がった家具は、検品台の上で細部までチェックされます。
・木部の節やひびの見え方
・座り心地の左右差
・ステッチや張り込みのムラ
などを複数人で確認。「ここ少し気になるよね?」と迷ったものはその場で手直しします。
同時に、SNS用の写真撮影や、オンラインショップ掲載用のコメントづくりも職人が担当することがあります。
「どんな暮らしに合いそうか」を考えながら発送準備まで関わるので、“つくるだけで完結しない”のがSWITCHの仕事の特徴です。

未経験から何年でどこまで?成長ステップのイメージ

入社後は、まず道具の使い方と簡単な組立・検品からスタートします。
1〜2年目で木部加工や張り込みの一部を担当し、3〜5年目になると、図面の理解や段取り決めにも参加する人が多いです。
先輩の横で同じ工程を繰り返しながら、「任せられる仕事」が少しずつ増えていくイメージ。
伝統工芸のような一子相伝の世界ではなく、「続ければできるようになる」前提の教え方をしているため、手を動かし続けることが大事になります。

職人だけじゃない。デザイン・SNS・イベントまで広がる役割

SWITCHでは、「作り手」と「売り手」の境界が比較的ゆるやかです。
・新商品のアイデア出しや試作への参加
・InstagramやXでの製作風景の発信
・展示会やポップアップイベントの運営サポート
などに、職人が関わる場面も少なくありません。
「作りながら、どう伝えるか・どう売るか」を考える文化があるため、デザインやマーケティングに興味がある人にとっても、現場から発信していける環境です。

SWITCHで働くということ。“感性の合う人”と続ける100年ブランド

カナタ製作所は、戦闘機用シートや座椅子を経て、オリジナルブランドSWITCHへ続く約100年の歴史を持つ会社です。
大量生産・低価格の家具とは競わず、「自分たちが本当に良いと思えるもの」をつくり続け、その感性に共感してくれる人に届けばいい、というスタンスを貫いています。
だからこそ、一つひとつの家具に時間と手間をかける“実直なものづくり”が、ここで働く人の誇りになっています。
SNSやイベントを通じて、まだ知られていないSWITCHの世界を、日々少しずつ広げている最中です。