大量生産では味わえない、SWITCHのものづくりの前提
SWITCHを展開する株式会社カナタ製作所の仕事は、「どれだけ早く、どれだけ多く作るか」ではなく、「誰のどんな暮らしに届くか」から始まります。大阪・富田林の工房で、ほぼすべての工程を自社で完結させる受注生産が基本。社長や専務が「自分たちが本当に欲しい」と思える家具を企画し、図面・試作を重ねて商品化します。市場の売れ筋よりも、自分たちの感性に誠実であることを優先するため、ニッチでも納得できるものづくりを続けられる環境です。
児島デニムとホワイトオーク。素材選びから“顔”が違う
SWITCHの家具は、素材選びの時点で“一点もの志向”が表れます。張地には味わい深い児島デニムやオイルレザー、倉敷帆布など、時間とともに表情が変わる素材を採用。木部にはホワイトオーク材やウォールナット材を使い、節やひび割れといった「個性」をあえて残して仕上げます。キズを隠すのではなく魅力として活かす考え方なので、同じ型番でも一脚ごとに表情が異なるのが特徴。素材とじっくり向き合いたい人に向いた現場です。
手描きイラストも形にする、カスタムオーダーの仕事
受注生産だからこそ、仕事の内容は「図面どおりに作る」だけでは終わりません。ソファの左右で座り心地の硬さを変えたり、チェアにキャスターを追加したりといった細かなカスタムは日常茶飯事。中には、顧客の手描きイラストをもとに形やサイズを再構成し、構造的に成立する家具へと落とし込む案件もあります。職人・デザイナー・営業が連携しながら、使い手のイメージを現実のプロダクトに落とし込むプロセスを経験できるのが、一般的なメーカーとの大きな違いです。
「作るだけで終わらない」メンテナンスと長い付き合い
SWITCHでは、納品して終わりではなく、その後のメンテナンスまでを含めて仕事と捉えています。張り替えや部品交換、修理の相談がオンラインショップや直営店に届き、それを受けて工場で再度加工・修復を行う流れです。自分が関わった家具が、数年後・十数年後に戻ってくることもあり、使い方の変化や経年変化を実物で学べます。長く使われる前提で設計し、責任を持って手を入れていく経験は、「売って終わり」の大量生産にはない学びになります。
入社後3年で叶えられる成長ステップ
1年目は、工房の一員として木工・張り・検品などの基本工程をローテーションで経験し、素材のクセや道具の扱いを体で覚えます。2年目には、特定工程のメイン担当として一連の製作を任され、小規模なカスタム案件にも部分的に参加。3年目になると、標準モデルの改良提案や、社外デザイナーとの試作ミーティングへの参加など、開発寄りの仕事に踏み込むチャンスが増えていきます。「職人」と「企画・開発」の両方に視野を広げられるのが特徴です。
ポートフォリオで押さえたい3つのアピールポイント
ポートフォリオでは、作品の完成度だけでなくプロセスが伝わる構成が効果的です。
1. 素材の選び方と理由(なぜその布・木を選んだのか)
2.使い手のシーンを想定したスケッチや試作の変遷
3.うまくいかなかった点と、どう改善したかの記録
をセットで示すことで、「実直にものづくりに向き合える人」であることが伝わります。志望動機では「流行ではなく自分の基準で良いと思えるものを作りたい」「長く使われる家具に関わりたい」といった価値観を、自分の経験と結びつけて言語化すると、SWITCHとの相性を具体的に示せます。