SWITCHの家具デザイン・商品企画とはどんな仕事か
SWITCHのデザイン・商品企画は、「図面を描いて終わり」の仕事ではありません。
自社工場を持つメーカーとして、素材選びから、試作、販売の見せ方まで、家具づくりの全工程に関わります。
大きく分けると、
・職人と試作を重ねる「開発パート」
・お客様の声やSNSの反応を拾う「リサーチパート」
・展示会・オンラインストアでの「ブランディングパート」
の3軸。どれも「自分たちが本当に良いと思える家具をつくる」という軸を共有しているのが特徴です。
開発パート:職人と一緒に座り心地を“つくり込む”
開発パートでは、社長や専務の「こんなソファがあったら」という一言から企画がスタートすることもあります。
図面を引くだけでなく、
・木材や生地の選定(児島デニム、オイルレザー、倉敷帆布など)
・節やひび割れをどう見せるかを含めた意匠検討
・工場での試作・座り心地チェック
を職人と一緒に行います。
「ヒットしたソファ」が、当初はニッチと言われながらも、試作を重ねて形になったケースも多く、「実直なものづくり」を体感できるフェーズです。
リサーチパート:お客様とSNSからアイデアを拾う
リサーチパートでは、完成した家具が「誰に、どんな風に」使われているかを探ります。
具体的には、
・オンラインストアのレビューや問い合わせ
・直営店や展示会でのお客様の反応
・InstagramなどSNSでの投稿やコメント
をチェックし、気づきを企画にフィードバックします。
「座面をもう少し硬く」「キャスター付きがほしい」といった声は、受注生産・自社一貫製造の強みを生かしたカスタム提案にも直結。ユーザーの暮らしに寄り添う視点が鍛えられるパートです。
ブランディングパート:展示会とオンラインで“どう見せるか”を設計
ブランディングパートでは、つくった家具を「どう伝えるか」を考えます。
・展示会でのレイアウト、照明、導線設計
・オンラインストアの商品写真やテキストのディレクション
・SNSでの発信企画やイベントとの連動
などを通して、「SWITCHらしさ」を伝えるのが役割です。
大量生産品との優劣ではなく、「感性の合う方にどう届くか」を考えるため、コピーやビジュアルにも、素材や背景ストーリーをどう織り込むかといった編集視点が求められます。
社長の一言から生まれたソファ開発の裏側
ある人気ソファは、「リビングでも床に近い感覚でくつろげる椅子がほしい」という社長の一言から始まりました。
最初のスケッチはかなりラフでしたが、
・座面高さや奥行きを数ミリ単位で調整
・ホワイトオークとウォールナットのどちらが似合うか比較
・児島デニムとオイルレザーで試作し、経年変化の出方を検証
といった試作を何度も実施。
展示会での反応を見ながら微調整を重ね、「SWITCHらしい」ロングセラーに育っていきました。アイデアから販売までを一貫して見られるのも、この仕事ならではです。
ポートフォリオで伝わる作品づくりのコツ
デザイン志望の方がポートフォリオを用意する際は、「図面のきれいさ」だけでなく、プロセスが見える構成がおすすめです。例えば、
・コンセプトとターゲット(誰のどんな暮らしを変えたいか)
・素材の選定理由や、座り心地へのこだわり
・試作・検証のプロセス(失敗も含めて)
・展示やオンラインでの見せ方の提案
まで一連でまとめると、「開発・リサーチ・ブランディング」の3軸を理解していることが伝わります。
日々の観察メモやSNSでのリサーチを、簡単な図解にして載せるのも有効です。