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図面が読めなくてもOK?家具づくりの「設計・開発職」を分解してみた【SWITCHの新商品が生まれるまで】

オーダーメイド家具 , 商品開発プロセス , 家具設計 , 暮らしのデザイン , 素材選び

2026.07.24

SWITCHの設計・開発職ってどんな仕事?

SWITCHの設計・開発は、「図面を書く人」というより「暮らしをデザインする人」に近い仕事です。社長や専務の「こんなの作りたい」という一言から始まり、アイデアをラフスケッチに起こし、図面化し、工場と一緒に形にしていきます。
大量生産品のスペック調整ではなく、「自分たちが本当に良いと思える家具」を一から考えるのが特徴。児島デニムやオイルレザー、ホワイトオークやウォールナットなど、素材選びにも深く関わります。数字だけを見るのではなく、「このソファがここに置かれたら、どんな時間が流れるだろう」と想像し続ける役割です。

新商品が生まれるまでの5ステップ

新しい家具は、おおよそ次のような流れで生まれます。
1. アイデア出し:社長・専務の「こんなの欲しい」からスタート。
2. ラフスケッチ:サイズ感や雰囲気をざっくり共有するための手描き。
3. 図面化:必要な寸法・構造をCADなどで整理し、工場が作れる形に。
4. 試作&改良:実際に座ったり触ったりしながら、強度・座り心地・見た目を微調整。
5.量産体制づくり:治具や工程を整え、受注生産に耐えられるよう仕組み化。
設計・開発職は、この5ステップすべてに関わり続けます。

図面よりも大事?「暮らしを想像する力」

設計というと「完璧なCAD操作」が真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、SWITCHで本当に重視されるのは「暮らしの解像度」です。
例えば、ソファの左右で座り心地の硬さを変えるカスタム案件。単にウレタンの厚みを変えるだけでなく、
・どちら側に長く座る人がいるのか
・一緒に暮らす人の体格やくつろぎ方
・部屋の広さや導線
まで想像して設計します。図面はあくまで、そのイメージを工場と共有するための「言語」の一つ。読み書きは入社後でも伸ばせますが、相手の暮らしを想像する姿勢は、日頃から磨いておきたいポイントです。

1日の仕事割合イメージ

ある1日のざっくりした時間配分イメージは次の通りです。
・打ち合わせ(社長・専務・工場との相談):30%
・図面・仕様書づくり:35%
・工場での確認・試作チェック:25%
・SNS・トレンド・素材情報のリサーチ:10%
打ち合わせでは「これ、本当にお客様の暮らしに合う?」を徹底的に議論。図面作業は一人の時間が多いですが、工場に降りて、職人と一緒に細部を確認することも日常的にあります。SNSや展示会のチェックは、流行に流されるためではなく、自分たちの感性を更新し続けるためのインプットです。

未経験でも活きる、本当に使うスキル

設計・開発で「最初から完璧でなくてよい」スキルと、「入社前から意識できる」スキルを分けてみます。
【後から伸ばせるもの】
・CADなどのツール操作
・家具構造や金物の専門知識
【今から意識すると強いもの】
・人の動きやくつろぎ方を観察するクセ
・「なぜこの形・素材なのか」を言語化する力
・写真やスケッチで、自分の「いい」と思う形を集めておく習慣
専門学校で学んでいなくても、日常の中で「設計視点」を持つことで、入社後の成長スピードは大きく変わります。

ポートフォリオで差がつく3つのポイント

SWITCHのような家具ブランド向けにポートフォリオを作るなら、次の3点を意識すると内容に厚みが出ます。
1. Before/After:最初のラフから最終案までの変更理由をセットで掲載。
2. 暮らしのシナリオ:作品ごとに「想定した住まい手・部屋・使い方」を文章で説明。
3. 素材への目線:なぜその生地・木材を選んだのか、触感や経年変化まで含めてコメント。
「上手に描けているか」より、「どこまで暮らしを想像し、試行錯誤したか」が伝わる構成にすると、設計・開発の素地が具体的にイメージしやすくなります。

設計視点を育てるために、今からできること

未経験のうちからでも、設計・開発に通じる視点は鍛えられます。例えば、
・お気に入りの椅子やソファの寸法を実測し、座り心地との関係をメモする
・カフェやホテルで「この家具は誰のために、どんな理由でこうなっているか」を言葉にする
・SNSで気になった家具写真を保存し、「いい」と感じたポイントを3つ書き出す
といった小さな習慣です。図面が完璧でなくても、「人の暮らしを見つめ、形に落とし込もうとする目」を持っていること。それが、SWITCHの設計・開発に一番近いスタートラインになります。