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【家具業界研究】大量生産と一線を画す「受注生産・自社一貫製造」のリアルな仕事とは?

受注生産モデル , 家具業界研究 , 素材へのこだわり , 職人の手仕事 , 自社一貫体制

2026.05.21

大量生産型と受注生産・自社一貫製造の違い

家具業界には、大量生産型と受注生産・自社一貫製造型という大きく異なるビジネスモデルがあります。
大量生産型は、海外工場も活用しながら同一仕様を大量に作り、低価格・短納期で量販店やECに供給するスタイル。コスト管理とスピードが最重要で、企画・製造・物流・販売が分業されているケースが多いのが特徴です。
一方、SWITCHのような受注生産・自社一貫製造は、注文を受けてから社内で製造し、独自の世界観や品質で勝負します。流行よりもブランドの軸を優先し、小ロットでも「自分たちが本当に良いと思えるもの」を届けるモデルです。

原材料選びに見る「実直なものづくり」

自社一貫製造の家具ブランドでは、原材料選びが仕事の出発点です。SWITCHでは、児島デニム、倉敷帆布、オイルレザー、ホワイトオーク材やウォールナット材などを厳選し、節やひび割れといった「個性」をあえて残します。
大量生産では、歩留まりや価格を優先して均質な材料を求めることが一般的ですが、自社一貫型では「多少扱いづらくても、雰囲気が出る素材」を選ぶ判断がしやすい環境です。素材商とのやりとりやサンプル検証も社内で行い、企画・現場が一緒に「らしさ」をつくり込んでいきます。

製造現場のリアル:職人の手仕事とチーム連携

SWITCHの工場では、木工、塗装、縫製、張り込みなど、多くの工程を自社で完結させています。担当ごとに職人がいて、一つひとつの工程を手作業で確認しながら進めるスタイルです。
量産工場のようにライン作業で同じ動きを繰り返すのとは異なり、日々異なる仕様に対応する柔軟さが求められます。たとえば、ソファの座り心地の硬さを左右で変えるオーダーや、チェアへのキャスター追加など、図面担当・木工・張り職人がコミュニケーションを取りながら形にしていきます。

企画・販売・アフターサポートが一体となる仕事

自社一貫製造の大きな特徴が、「作って終わり」にならないことです。社長や専務の「こんなものを作りたい」という発想から企画が始まり、試作・改良を経て製品化。その後の販売では、直営店やオンラインショップで顧客の声を直接聞き、次の開発に活かします。
さらに、張り替えや修理、別注製作などのアフターサポートも継続して対応。製造現場のスタッフが修理方法を検討することもあり、「一脚の椅子と長く付き合う」という発想が、職人・企画・販売を通じて共有されています。

「実直なものづくり」を選ぶキャリアの魅力

大量生産型では、効率化やコストダウンのスキルが中心になります。一方、SWITCHのような受注生産・自社一貫製造では、素材や構造への理解、顧客との距離感、ブランドの世界観づくりなど、より「ものづくりの全体像」に関わる経験が得られます。
特別な伝統工芸の技術よりも、継続して手を動かす実直さが重視されるため、未経験からでも成長しやすい土壌があります。また、「売れるから作る」のではなく、「信じられるものを誠実に作る」という価値観に共感できるかが、仕事のやりがいを左右します。

工場見学で見るべきポイント

業界研究として工場見学をする際は、次のような点をチェックすると、その企業のものづくり姿勢が見えやすくなります。

  • 材料置き場が整理され、どんな素材を扱っているか説明してくれるか
  • 図面や指示書が現場でどう共有されているか
  • 職人同士、企画・販売とのコミュニケーションが取りやすい雰囲気か
  • 不良や修理品への向き合い方(原因や改善を話しているか)

これらを見ることで、「スピード優先」か「実直なものづくり」かの違いを、現場レベルで確かめられます。

面接で企業のものづくり姿勢を見抜く質問例

就活・転職の面接では、次のような質問を通じて、企業の価値観を具体的に知ることができます。

  • 代表的な製品ができるまでのプロセスと、こだわったポイントを教えてください。
  • 最近あったクレームや修理対応で、印象的だった事例はありますか。
  • 量産性と品質のバランスをどう考えていますか。
  • 現場からの提案が製品化された例はありますか。

回答の中に、「実直さ」「顧客との長い付き合い」「自社で責任を持つ姿勢」が感じられるかどうかが、受注生産・自社一貫製造型の文化を見極めるポイントになります。