大量生産ではなく「自分たちのほしい家具」をつくる理由
株式会社カナタ製作所のオリジナルブランド「SWITCH」は、流行や大量生産のトレンドではなく、「自分たちが本当にほしいと思える家具」を起点に企画を進めています。価格競争に巻き込まれやすい量産品とは距離を置き、感性の合うお客様に長く愛される存在であることを重視。売れ筋を後追いするのではなく、「信じているものを誠実につくる」ことで、10年後、20年後にも選ばれるブランドを目指しています。
受注生産×自社一貫製造が守る、素材と品質へのこだわり
SWITCHの家具は、受注生産と自社一貫製造が前提です。児島デニムやオイルレザー、倉敷帆布といった個性ある生地と、ホワイトオーク材やウォールナット材などの無垢材を厳選し、節やひび割れも「味」として活かしながら加工します。工程をほぼすべて自社で完結させることで、素材選定から仕上げまで妥協のない品質管理が可能に。長く使うほど風合いが増す「経年変化」を設計に織り込める点も、この体制ならではの強みです。
職人が一つひとつ手づくりする現場の「おもしろさ」
合理性やスピード一辺倒ではなく、手間と時間を惜しまない手づくりがSWITCHの現場の特徴です。ソファの座り心地をミリ単位で調整したり、木部の角を触り心地がよくなるまで何度も削り直したりと、職人の感覚がそのまま製品に反映されます。戦闘機の椅子から座椅子へ、そして現在の家具ブランドへと続く約100年のものづくりの蓄積が、日々の判断や加工精度を支えています。
細かなカスタムに応える開発エピソード
受注生産だからこそ、SWITCHでは細かなオーダーへの対応も仕事の醍醐味です。ソファの左右で座り心地の硬さを変える、チェアにキャスターを追加するなど、使う人の生活に合わせた調整を行っています。なかには、顧客の手描きイラストをベースにデザインを起こし、図面・試作を重ねて製品化した事例も。社長や専務の「こんなものを作りたい」というアイデアと、お客様の要望が重なり合い、既成の枠を超えた家具が生まれています。
「作る」と「売る」を一緒に考える仕事のやりがい
カナタ製作所では、工場でただ作るだけでなく、「どう見せるか・どう届けるか」までを含めてものづくりと捉えています。材料・設備が揃う環境で試作を重ねつつ、SNSやイベントでの発信、展示会での見せ方も社内で議論します。デザイン、製造、販売が分断されず、ブランド全体の体験を考えられるため、「作り手」と「売り手」の両方の視点を鍛えられるのが特徴です。認知拡大に向けた取り組みも、これからのチャレンジ領域です。
共感した人がまず見てほしいページ
SWITCHの世界観に共感したら、まず公式サイトでブランドストーリーと製品ラインナップを確認するのがおすすめです。素材説明や開発背景まで丁寧に記載されたページを読むと、「なぜこの形・この張地なのか」が理解しやすくなります。また、オンラインショップのカスタム事例や、SNSで発信される制作風景・イベント情報も要チェックです。量産家具との違いを、写真とテキストの両方から具体的に感じ取ることができます。
工場見学や直営店でチェックしたい3つのポイント
工場見学や直営店を訪れる機会があれば、次の3点を意識して見ると、SWITCHらしさがより鮮明になります。
- 木材・生地のストック:節や色ムラをどう生かしているか
- 製造現場の手仕事:研磨や張り込みの細かな工程
- ショールーム展示:座り心地や経年変化を想定したデザイン
現場の空気に触れることで、「大量生産ではない道」を選び続ける理由が、感覚的にも理解できるはずです。