籐家具からSWITCH誕生まで―100年のストーリーを読む
大阪・富田林でカナタ製作所が産声を上げたのは昭和2年(1927年)。当初は籐家具の製作からスタートし、その後は戦闘機の椅子や座椅子など、時代とニーズに応じた座りものをつくり続けてきました。
単なる「下請け」から、「自分たちでつくり、販売するメーカーへ」と舵を切った結果生まれたのが、オリジナル家具ブランド「SWITCH」。大量生産ではなく、受注生産と自社一貫製造にこだわりながら、約100年の技術と感性をブランドに結晶させている点が特徴です。
SWITCHが守り続ける「実直なものづくり」とは
SWITCHの家具は、児島デニム・倉敷帆布・オイルレザー、ホワイトオークやウォールナットなど、素材選びから一貫して「自分たちが良いと思えるもの」を基準にしています。節やひび割れも個性として活かし、職人が一つひとつ手づくり。
効率やスピードよりも、時間と手間を惜しまない姿勢を貫くことで、長く使える品質と独自性を両立。トレンドに振り回されず、自社の美意識を軸に開発を続けるスタイルは、知名度以上に「伸びる会社かどうか」を見極める重要な指標になります。
これから伸びる家具・インテリア企業の共通点
家具・インテリア業界で成長が期待できる企業には、次のような共通点があります。
- 自社オリジナルブランドを持ち、下請けだけに依存していない
- 受注生産の比率が高く、カスタムオーダーに対応している
- 製造工程を自社で多く担い、外注に丸投げしていない
- SNS・イベント・直営店などで、顧客との接点を広げている
- 経営者や現場が「自分たちが本当にほしい家具」を語れる
SWITCHもこれらを満たしつつ、次の100年に向けたブランドづくりを進めています。
企業研究シートに書きたいチェックポイント
「知名度が低い=危ない会社」とは限りません。企業研究では、次のような項目を自分なりのシートに整理すると、実像が見えやすくなります。
- 創業年とこれまでの事業の変遷(例:籐家具→戦闘機椅子→座椅子→ブランド)
- 主力製品と、そのターゲット(個人/法人、価格帯など)
- オリジナルブランドの有無とコンセプト
- 製造体制(自社一貫か、どこまで内製か)
- SNS・展示会・直営店の取り組みと情報発信量
- メンテナンスや修理など、購入後サポートの方針
紙でもExcelでもよいので、企業ごとに同じフォーマットで比較すると判断しやすくなります。
面接で聞きたい「ブランドの伸びしろ」がわかる質問
面接では条件だけでなく、「この会社のブランドは今後どう育つか」を確かめる質問が有効です。例えば、
- オリジナルブランドを立ち上げた背景と、今後5年の構想
- 受注生産やカスタムオーダーで印象に残っている事例
- SNSやイベントで、今後強化したい取り組み
- これから整理・改善したい組織や仕組みの部分
- 若手が商品開発や発信に関わる機会の具体例
SWITCHのように、課題も含めて率直に話してくれる会社ほど、成長フェーズを一緒につくる実感を得やすいはずです。
「ここでなら一緒に育てられる」と感じられるか
これから伸びる会社かどうかを見極めるうえで大切なのは、「自分の感性やキャリアプランと、ブランドの歩む方向が重なるか」です。
カナタ製作所のSWITCHは、実直なものづくり、自社一貫体制、受注生産、SNS・イベントによる認知拡大など、成長の土台を整えながらも、まだ発展途上のブランドです。
組織も整備の余地があり、「つくる」「売る」の両面に関わる余白も大きい環境だからこそ、「ブランドの成長と自分の成長がリンクする」感覚を持てるかどうかを、自分軸で見つめてみてください。