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「流行より、自分たちの信じる家具」カナタ製作所のブランドストーリーと、ここで働く意味

オリジナル家具 , 受注生産 , 国産ブランド , 椅子づくり , 職人のこだわり

2026.04.08

1.1927年の籐椅子工房からSWITCHへ──「座る道具」にこだわり続けた系譜

カナタ製作所の原点は、1927年、大阪・富田林で始まった籐家具の工房です。創業当時から一貫しているのは、「座る」という行為をどれだけ心地よくできるか、という問いでした。籐椅子から始まり、時代に合わせて素材や形は変わっても、「人の体を支える道具をまっすぐに作る」という姿勢は変わりません。昭和43年に法人化し、オフィス家具や座椅子などへと守備範囲を広げながらも、量を追うのではなく、目の前の一脚に集中する文化が受け継がれてきました。その蓄積の先に、「自分たちの名で、自分たちが欲しい椅子やソファを届けたい」という思いから生まれたのが、オリジナルブランド「SWITCH」です。

2. 戦闘機シートから学んだ“命を預かる座り心地”と、今のソファづくりのつながり

歴史の中で特に象徴的なのが、戦闘機のシート製作に関わった時代です。パイロットの命を支える座席には、耐久性や安全性だけでなく、長時間の集中を妨げないフィット感が求められました。この経験は、「座り心地は見た目以上にシビアな機能だ」という実感となって残っています。現在のソファやチェアづくりでも、クッションの硬さやバネの配列、フレームの角度調整など、ミリ単位の違いを気にするのはその名残です。たとえば、家族それぞれの体格に合わせて左右で硬さを変えたソファなど、「使う人の体と時間を預かる」という視点が今も息づいています。

3. なぜ量産の下請けに行かなかったのか──SWITCH立ち上げ時の決断の舞台裏

国内生産が厳しくなり、多くのメーカーが海外量産や低価格帯へ舵を切った時期、カナタ製作所にも「もっと安く、もっと早く」という要請はありました。そこであえて選んだのが、量産の下請けから距離を置き、自社ブランド「SWITCH」に集中する道です。代表・金田は、「自分たちが本当に欲しいと思える家具でなければ、続ける意味がない」と考えました。流行りのデザインや売れ筋ランキングよりも、「この素材と仕上げで、こう座ってほしい」という職人の実感を優先。また、受注生産なら、生地や木材に妥協せず、納得できる品質を守れるという判断も大きなポイントでした。

4. 「受注生産×自社一貫」でしか守れないもの──現場が語る仕事の手応え

SWITCHの家具は、設計から木工、塗装、張り加工、出荷までほぼすべてを自社で行い、基本は受注生産です。このスタイルの強みは、「誰の、どんな暮らしのための一脚か」が現場まで伝わること。例えば、腰痛持ちのお客様から「長く座れる椅子を」と依頼があれば、座面の高さや角度を調整したり、キャスターを付けたりと、細かなカスタムが可能です。職人にとっては、手間も時間もかかりますが、完成後に「想像以上でした」と写真付きでメッセージをもらえることもしばしば。分業が細かい大量生産では味わえない、「自分の手が最後まで責任を持てる」実感が、この現場のやりがいになっています。

5. 流行より“自分たちの好き”を貫くから届いた、お客様との印象的な出会い

SWITCHの家具は、トレンドを追うというより、「自分たちの好き」がはっきりしたプロダクトです。児島デニムや倉敷帆布、オイルレザー、節やひび割れをあえて残したホワイトオークやウォールナットなど、“きれいすぎない”素材感を前面に出します。ある時、節だらけの天板を見たお客様が「こういう木を探していた」と即決されたことがありました。一般的にはB級とされる表情に価値を見いだしてくれる人がいる。この経験は、「みんなにウケなくていい、感性の合う人に届けばいい」というスタンスを後押ししています。ニッチでも、本気で良いと思うものをつくるからこそ、深く長く続くご縁が生まれています。

6. SNSとイベントで育つ“顔の見えるブランド”──ファンとの距離感のつくり方

知名度はまだ決して高くありませんが、SNSやイベント出展を通じて、少しずつファンが増えています。製作風景や新作の試作品、職人の失敗談まで包み隠さず発信することで、「どんな人が、どんな想いで作っているのか」が伝わり、「次はこの生地で作ってほしい」「工房を見学したい」といった声につながります。直営店やポップアップでは、お客様と一緒に座り心地を確かめながら、その場で脚の長さや張地を相談することも。作り手と使い手がSNSでつながり、実際の場で出会い、またオンラインで感想が返ってくる。この循環が、SWITCHを「顔の見えるブランド」として育てています。

7. この現場で輝く人のチェックリストと、応募前に自分に聞いてほしい3つの問い

カナタ製作所で活躍している人には、いくつか共通点があります。例えば、次のような価値観にピンと来る人です。

  • 効率より「納得できる仕上がり」を優先したい
  • 流行より、自分の「これが好き」を大事にしたい
  • 手を動かしながら、どう売るか・どう伝えるかも考えたい
  • まだ整いきっていない組織を、一緒に良くしていくことを面白がれる

応募を考える前に、自分に問いかけてみてほしいのは、次の3つです。

  1. 10年後も、「この手で作った」と胸を張れる仕事をしていたいか。
  2. 正解のないものづくりの現場で、コツコツ試行錯誤し続けられるか。
  3. 小さなブランドを「どう知ってもらうか」を一緒に考えることにワクワクできるか。

これらに「はい」と思えたなら、SWITCHの実直なものづくりの現場は、きっとあなたの感性が生きるフィールドになるはずです。